疾患

うつ病

うつ病診断の基本的な流れ

医療機関において、「うつ病の診断基準」として一般的に使用されているのは、アメリカ精神医学会の発行する「精神の診断と統計マニュアル 第5版」“ Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disor...
双極性障害

双極性障害と鑑別すべき疾患

双極性障害と鑑別すべき疾患、間違われやすい疾患について解説します。 うつ病 双極性障害と最も間違われやすい精神疾患としては、うつ病が挙げられます。特に双極性障害2型の場合、軽躁エピソードがそれほど目立たないため自分でも軽躁エピソードがあるこ...
双極性障害

双極性障害の特徴別分類

一口に双極性障害といっても、様々な臨床的な特徴を示すものに分けられます。診断の際に付けられるその特徴を精神科領域では特定用語といいます。 双極性障害で用いられる特定用語として具体的には以下のようなものがあります。 ◆不安性の苦痛を伴う ◆混...
双極性障害

双極性障害の診断について

日本の医療機関での精神疾患の診断に用いられている国際的診断基準(DSM-5)に基づき解説します。 まず確認すること 医療機関で、双極性障害を疑う場合、・躁/軽躁病エピソード、抑うつエピソードの各症候が現在存在しているか?・過去に存在したこと...
双極性障害

双極性障害の有病率や性差、好発年齢は?

有病率 国際的調査では、双極Ⅰ型障害(双極症Ⅰ型)、双極Ⅱ型障害(双極症Ⅱ型)の生涯有病率はⅠ型0.6%、Ⅱ型 0.4%とされています。 一方、日本での同様の調査(2016, 2018)では I 型、II 型を合わせた生涯有病率は約 0.2...
双極性障害

双極性障害の原因は?

体質的要因(遺伝的要因) 同一人物で現在の躁と抑うつに近い状態が交代する病態が古代から記述されてきたことは、双極性障害が時代状況の影響を受けにくい疾患であることを示唆します。 実際、双生児研究から双極性障害の遺伝率は 70-90%と算出され...
双極性障害

双極性障害の混合状態とは?

双極性障害の混合状態について解説します。 混合状態とは? 典型的には、躁/軽躁状態と抑うつ状態は別々の期間に認められますが、躁/軽躁状態と抑うつ状態の各要素が併存する場合があり、「混合状態」と呼ばれます。 普通、気分・行動・思考の3領域が一...
双極性障害

双極性障害とは?

双極性障害の概要について解説します。 双極性障害とは? 双極性障害(双極症)とは、病気の経過中に、躁病/軽躁、抑うつなどのエピソードが発生することで定義されます。 エピソード(病相)とは、躁/軽躁状態・抑うつ状態が疾患レベルにまで強まったも...
双極性障害

双極性障害の保険適応薬一覧

双極性障害の効果効能において、保険適応となっている薬剤について解説します。日本うつ病学会の双極性障害治療ガイドラインに基づき、2022 年 7 月現在の添付文書をもとに作成 (薬剤は一般名) 双極性障害における躁症状の改善 炭酸リチウム、バ...
うつ病

軽症うつ病の特徴

ICD-10(国際疾患分類-第10版)を基に、軽症うつ病について解説します。 軽症うつ病の特徴 ・抑うつ気分・興味と喜びの喪失・易疲労性 これらのうちの少なくとも2つがあり、さらに、 集中力と注意力の減退。 自己評価と自信の低下。 罪責感と...