双極性障害

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リチウム内服時の注意点

リチウムは血中濃度が 1.5 mEq/L を超えると中毒を起こす可能性があり、血中濃度が低すぎると効果 が期待できないため、血中濃度を 0.5~1.0 mEq/L に保つことが効果を発揮する上で重要です。 投与初期又は用量を増量したときには...
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双極性障害の治療薬と糖尿病・体重増加リスクについて

糖尿病のリスク 双極性障害の治療に使われる抗精神病薬は耐糖能異常(血糖値上昇)をきたしやすいとされます。 特に、オランザピンとクエチアピン(徐放錠を含む)は、耐糖能異常を起こす可能性が比較的高いことが知られており、著しい血糖値の上昇、糖尿病...
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双極性障害の治療薬に影響する嗜好品、サプリメント、食品など

患者の嗜好品、サプリメントと医療用医薬品との併用率は、53%であったという報告や単科精神科病院 の外来において向精神薬とカフェイン、アルコール、サ プリメントのいずれかを併用していた患者は 49%であったとの報告があり、双極性障害の治療薬と...
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双極性障害と鑑別すべき疾患

双極性障害と鑑別すべき疾患、間違われやすい疾患について解説します。 うつ病 双極性障害と最も間違われやすい精神疾患としては、うつ病が挙げられます。特に双極性障害2型の場合、軽躁エピソードがそれほど目立たないため自分でも軽躁エピソードがあるこ...
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双極性障害の特徴別分類

一口に双極性障害といっても、様々な臨床的な特徴を示すものに分けられます。診断の際に付けられるその特徴を精神科領域では特定用語といいます。 双極性障害で用いられる特定用語として具体的には以下のようなものがあります。 ◆不安性の苦痛を伴う ◆混...
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双極性障害の診断について

日本の医療機関での精神疾患の診断に用いられている国際的診断基準(DSM-5)に基づき解説します。 まず確認すること 医療機関で、双極性障害を疑う場合、・躁/軽躁病エピソード、抑うつエピソードの各症候が現在存在しているか?・過去に存在したこと...
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双極性障害の有病率や性差、好発年齢は?

有病率 国際的調査では、双極Ⅰ型障害(双極症Ⅰ型)、双極Ⅱ型障害(双極症Ⅱ型)の生涯有病率はⅠ型0.6%、Ⅱ型 0.4%とされています。 一方、日本での同様の調査(2016, 2018)では I 型、II 型を合わせた生涯有病率は約 0.2...
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双極性障害の原因は?

体質的要因(遺伝的要因) 同一人物で現在の躁と抑うつに近い状態が交代する病態が古代から記述されてきたことは、双極性障害が時代状況の影響を受けにくい疾患であることを示唆します。 実際、双生児研究から双極性障害の遺伝率は 70-90%と算出され...
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双極性障害の混合状態とは?

双極性障害の混合状態について解説します。 混合状態とは? 典型的には、躁/軽躁状態と抑うつ状態は別々の期間に認められますが、躁/軽躁状態と抑うつ状態の各要素が併存する場合があり、「混合状態」と呼ばれます。 普通、気分・行動・思考の3領域が一...
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双極性障害とは?

双極性障害の概要について解説します。 双極性障害とは? 双極性障害(双極症)とは、病気の経過中に、躁病/軽躁、抑うつなどのエピソードが発生することで定義されます。 エピソード(病相)とは、躁/軽躁状態・抑うつ状態が疾患レベルにまで強まったも...